気取らず、普段着でもステキな家族写真があることを多くの人に広めたい
風景に包まれてキラキラと輝く、躍動感あふれた子どもの様子を捉えた写真。なかでも、「どうぞ、ご一緒に」と誘い、父母やきょうだい、祖父母と撮った家族写真がステキと評判なのが、神戸の「ルカフォト」。写真館の家庭で育ったカメラマンの宮川さんは、結婚式場の写真スタジオで修業した後、フリーに。そして、子育てをきっかけに再開した写真が周囲のママ達から人気を集め、「ルカフォト」を立ち上げました。写真には、「いつか振り返ったときに、『自分はこんなにも愛されていたんだ』ということを子ども達に感じてもらいたい」という宮川さんの想いが込められています。
屋外で遊びながら子どもの撮影をする「公園撮影会」は、平日撮影料7,000円、20データ以上の写真がダウンロード可能という低価格も魅力。低価格にこだわるきっかけは、実家の写真館を手伝っていた学生の頃、利益率の低い安価な商品掲示をやめることを提案したら、「それしか買えないお客様もいるんだぞ」と父が言った言葉。利益の追求だけがカメラマンの仕事ではないという教えを、当時よりもいま、心に留めています。なぜなら、いまの時代の子どもの記念撮影は、お金をかけて子どもを着飾るばかりで、何か大事なものを見失っているのでは? と感じるから。「昔の家族写真には、そこに家族の感謝の気持ちがありました。そういう家族のつながりを大切にした写真がいまもあり、必要だということを広めたいと思ったんです」。
口コミだけで自分の想いを伝えるのは不十分と、LEDへの応募を決意。「ファイナリストに選ばれてからは、メディアの取材を受けることで認知度がアップ。また、世間的な信頼を得たことで大手企業様などから仕事の依頼がくるようになりました」。この1年半で売上げは倍増と好調ですが、需要に供給が追いついていないとのこと。そこで、第三子を授かったことを機に仕事をもっと任せていきたいと、プロカメラマンを増員募集することにしました。ママとして、カメラマンとして、優しい眼差しでシャッターを切る宮川さん。これからも思い出に残る、普段着の家族写真を撮り続けます。
(先輩からのアドバイス)
私がファイナリストになれたのは、ビジネスとしての採算性だけでなく、親から受け継いでいるものや、私の想いに賛同していただけたからだと思っています。LEDは、社会に貢献できるという自分の強い意志を発表し、評価してもらえるチャンスです。