■起業のきっかけは?
私が2019年に会社員を卒業し、キャリアシフトした際の大きな後悔がきっかけです。
大学を卒業後、P&Gにてパンパース開発者として19年間勤めてきました。
40歳を前に、次の20年の自分のキャリアを考えた時、「これまでの経験を違う形で活かしてみたい」という思いから2019年に会社員のキャリアを卒業しました。
キャリアシフトしたこと自体には全く後悔はありません。ただ、2つだけ大きな後悔があります。それが「互いの強みを活かした人材・組織開発」と「理系職種の女性支援」に十分に携わることができなかったことでした。
キャリアシフト後、「互いの強みを活かした人材・組織開発」について何かできないかと、Gallup社認定ストレングスコーチを取得。2020年に「人と組織の強み開発」Awesome!を創業し、個人・企業組織向けに、それぞれのニーズに応じたチームエンゲージメント・リーダーシップ開発コンテンツの企画・提供をスタート。さまざまな業種・職種の方に提供させていただき、一歩ずつながらも多くの方に広めることができるようになりました。それでもまだまだごく一部。
強みに基づく人材・組織開発を通して、そこで働く人はもちろん、その組織・企業も、ひいては日本の経済も成長させていくことに貢献していきたいと思っています。
■LED関西に応募したきっかけは?
「理系職種の女性支援」が会社員時代にできなかったことを何とかカタチにしたいという思いが、LED関西応募のきっかけでした。
会社員卒業後、「理系職種の女性支援」に関わりたいと、社外メンターに登録し、現在も活動しています。そのなかで、さまざまな業種で働く理系出身の女性と関わる機会がありました。どの女性も意欲も仕事のスキルも高いにもかかわらず、男性メインの職場・働き方やロールモデル不在など、様々な課題からその力を発揮できず悩んでいることを知りました。
その悩みは私が彼女たちの年齢の時に感じていたことと何ら変わっていない。20年近く同じ悩みで壁を感じていることで、彼女たちが持つ可能性が十分発揮されていないことは、大きな機会損失ではないかと痛感。
長く理系職種で働き、現在は会社の外にいる私だからできる、「理系職種の女性支援」があるのではないか。そして、この課題を価値に変えることで、多くの人を巻き込んでいけるのではないか。
マイノリティである理系女性の課題を価値に変えるというビジネスプランを通して、理系女性のことを多くの方に知ってもらい、これまで私たちと接点のなかった方たちと共にビジネスを通して新しい価値を創るということを、私が住む関西から始めて行きたい。
本当にこの思いで、LED関西に挑戦しました。
■LED関西ファイナリストになってから
まだファイナリストになって日が浅いながらも、次の3つのことを痛感しています。
●「思いを実現するために、伝えること」の重要さ
LED関西への挑戦を、SNSなどで発信したことも含めてですが、セミファイナル・ファイナルでのプレゼンテーションを通して、サポーター企業の方だけでなく、その場に聞きに来てくれていた聴衆の方からコラボレーションのお話を頂いたり、これまで接点のなかった年代の理系女性ともつながり、今、思いが少しずつ事業としてのカタチになりつつあります。
●「LED関西ファイナリスト」があいさつ以上の関係づくりに効果
LED関西と全く違う場に行った際も、「LED関西ファイナリストです」というところから、事業についてお話を聞いていただくことができたり、具体的なお話につなげることも始まっています。
●様々な方から頂く「思いを事業につなげる」ためのフィードバック
これが一番大きいと感じています。ビジネスの上で、もちろんビジネスモデルやマネタイズプランは大切ですが、自分が叶えたい社会への思いを共感し、理系とは全く関係のない方からいただく、さまざまな視点やアイディアは間違いなくお金では買えません。「ご縁」や「支援」という言葉だけでは、表しきれない、ソフト・ハード面でのバックアップは本当に財産・資産だと感じています。
■LED関西応募を考えている方へメッセージ
LED関西の応募を考えているなら、ぜひ挑戦してみてほしいと思います。
私はファイナリストは目標ではなく、ひとつの手段だと思って挑戦しました。
ファイナリストになった今、更に実感しています。
何か自分の中に、実現したい思いがあるのであれば、まずはそれを周りの方に知っていただかないと始まらないと思っています。言うのは簡単ですが、これが本当に難しいです。
LED関西のプロセスでは、同じような志を持つ女性の方たちと、それを全力で支援してくれる運営チーム・サポーターの方がいます。自分の思いに挑戦するためにも、LED関西の場を最大限生かしてみてほしいです。
アクションに移すことで分かること、見えるものが必ずあります。
ぜひとも、チャレンジしてみてほしいです。
■御社のHPなどのリンク