高須賀 千絵

妊娠と仕事の両立。
看護師・助産師の有資格者が作り出す女性にやさしい職場

株式会社ラヴィコーポレーション:大阪府

女性が働きやすく、男性も育児や家事に参加できる会社づくりをめざして

「不妊で悩んでいる人、出産でキャリアをあきらめる人、はじめから妊娠と仕事の両立は無理だと思っている人の意識を変えたいとずっと考えていた」と話す高須賀さんは、助産師の有資格者。きっかけは大学時代の看護実習で、女性たちがビジョンなしに妊娠や出産を捉え、出産の危険性を顧みない食生活や生活習慣を行なっていると痛感。「妊娠可能世代の女性は、妊娠前に身体を整える必要があることを伝えたいと思ったんです」。2011年、「未来のいのちを育む会社」をコンセプトに、ラヴィコーポレーションを設立。「妊活」「予防医学」「体内アンチエイジング」の視点から行う専門家向け研修を主軸に、個人に対
してはキャリア教育に妊娠前教育を組込み、妊娠や出産に関する正しい知識や健康管理の必要性を伝えてきました。

LEDでは、本来取り組みたかった「妊娠と仕事が両立できる女性にやさしい職場づくり」を提案するビジネスプランでファイナリストになった高須賀さん。「信頼を得て認知されるようになっただけでなく、サポーター企業様の紹介で研修先の企業が見つかったり、大企業の取組みについて直接伺う機会も得ました」。大企業では女性活躍推進の取組みが整いつつあるという実情もわかり、現在は地元大阪の中小企業で働く人々に特化したキャリア&ライフデザイン事業に注力。「産前産後期間の男性向けセミナー」などを通して、管理職の研修も行っています。「女性が働きやすく、男性も育児や家事に参加できる会社づくり、意欲ある従業員が長く力を発揮できる環境づくりを企業様と一緒にやっていきたい」と意気込みます。

最近、自身も出産を経験した高須賀さん。「出産、育児に母親の健康がどれだけ大事か実感しています。それに、女性が働くためにはパートナーの協力が不可欠」。女性が家事も子育ても担いながら仕事をすることを当たり前とせず、夫婦の協力や民間のサポートを利用するなどして、夫婦ともに正社員で働き続けられる社会をめざします。「大阪の女性就業率は全国最低。中小企業の就労環境を改善することで、大阪
を良くするという野望を抱いています(笑)」。

(先輩からのアドバイス)
夢や目標のない人が多いなかで、あなたが目標をもち続けているなら、それは一つの才能。ぜひ、アウトプットしてみてください。
LEDはそのためのとてもいい機会だと思う。ファイナリストの皆さんは、しっかりして、おもしろい人ばかり。安心して応募してください。

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