上田 理久子

パートの主婦が神戸から
世界のフランチャイズをめざす

神戸リッコロッ:兵庫県

ライスコロッケ「リッコロッ」で、女性の働く場と日本のお米を守りたい

「リッコロッ」は、おにぎりのなかに特製カレールー、牛すじ煮、桜あんこだんごなどを入れて揚げた神戸発のライスコロッケ。米油で揚げているからカラッとして風味がいいと評判です。飲食店でパート勤めをしていた上田さんが、自分の店を持ちたいと思い始めたとき、「歳を重ねるごとに雇用の場が減る女性のために、働く場をつくりたい」と、フランチャイズに着目。そこで商品として考案したのが、ライスコの「リッコロッ」。手づくりの味で、食事にもおやつにも、おつまみにもなる気軽さが魅力。また、日本人の主食であり、重要な農産物であるお米を使っている点もポイントです。

起業したときから、販路拡大のためにメディアを使っていきたいと考えていた上田さん。「イベントに参加して、デパートに出店して全国展開していく。その後セントラルキッチンを設け、フランチャイズ展開するという目標はいまも変わっていません」。LED応募時は関西圏だけの販路でしたが、現在では東京の新宿、銀座、日本橋などにあるデパートへの出店が実現。「小さなセントラルキッチンも設け、売上げも少しづつですが右肩上がりを続けています。でも、まだまだ。ヒット商品と言えるようになるまで、精力的に全国をまわりたい」。

「リッコロッ」を何歳になっても元気で働ける職場にするという目標も変わっていません。「私の考えるフランチャイズは、主力商品の力が弱いなら、収入源となるリッコロッを一緒に販売してもいいというスタイル。そのためには、もっと売れるリッコロッにならなければと思っています」。最近では、アーティストや分野の異なる飲食販売店とチームをつくって企画・提案し、イベントや地域活性化に参加しているとのこと。さらには、「お米が気軽に食べられるようにおやつ化したリッコロッを揚げている米油は、風味の良さはもちろん、酸化しにくく栄養価の高い優れた油。お米をもっと食べないと、農家がお米をつくらなくなるという危機感も訴えて、もっと広くおいしさを広めたい」というパワフルな上田さんです。

(先輩からのアドバイス)
ビジネスプラン発表では、無借金の健全性をアピールしたためか、金融関連企業様から手が挙がりませんでした。いまなら、「今後は融資を受けて事業を拡大したい」と言えますが(笑)。
サポートいただきたい企業様があるなら、的を定めたアピールも有効かもしれませんね。

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