新古 祐子

家業から独立しフードプロデューサーへ。
人材育成や海外へも展開

スターフードジャパン株式会社:和歌山県

地域創生・人材育成・海外展開を通して、優れた食材を国内外に広める

新古さんは、300社1000アイテム以上の商品企画開発実績のあるフードプロデューサー。消費者志向の商品開発から販売までをトータルにサポートする地域創生から、地方メーカーのブランディングやマーケティングまで幅広く手がけます。独立前は夫の家業である老舗の醤油屋を営業面でサポート。大企業と肩を並べる営業は困難だったにもかかわらず、湯浅醤油を全国的なブランドにすることに成功しました。そして、醤油にとどまらず、もっと多くの食材に関わりたいと「スターフードジャパン」を設立。地元で愛情をかけてつくられた食材からより良いものを発掘し、国内外に周知する活動を行っています。

ファイナリストになって、「新しいビジネスをサポートしようとする人がたくさんいることに驚きました。自分がやってきたスキームが正しかったことが認めてもらえ、行政からの仕事が増えました」。その後、人材育成のために「一般社団法人地域食プロデュース協会」を立ち上げ、外国人旅行者のニーズを入手するための地域魅力発信型アンテナショップ「Region Style」を関西国際空港にオープン。「女性の起業家は、どうやって儲けるかという視点が欠けていることが多い。私もコンサルタントとしてやっていけたらと思っていましたが、LEDと関わることで、事業拡大できるかもという気持ちになりました」。メンターやサポート企業様などとの交流から、マネタイズが具体的にわかるようになり、とても刺激を受けたとのこと。

現在は、組織的に受ける仕事が多くなり、行政からの仕事も下請けという立場ではなく、企画提案が通るようになってきました。今後は現在の事業を深める一方、ASEAN諸国での商品販売や、東京での拠点づくりを進めていくそうです。「人を育て、お金を生み出す仕組みをつくることは、時間がかかるし一筋縄ではいかない。でも、そのぶんやりがいがあります」。さぞや多忙なのではと思いきや、「いいマネージャーが入るなどスタッフに恵まれているので、私自身はまだ余裕がありますよ」と、バイタリティあふれる新古さんです。

(先輩からのアドバイス)
夢を実現したかったら、人に言って助けてもらうこと。壁にぶち当たっても、人の意見からアイデアが思いつくこともあります。
LEDは、人前で発表することで自分のビジネスプランが整理されるチャンス。やらない後悔より、やってからの後悔を勧めます。

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