川田 道子

子育てをプラスのキャリアに!母親たちが作る平成の寺子屋

日本チャレンジ株式会社:京都府

幼児・保護者・地域雇用にとって価値のある「かきかた教室」の運営

大学卒業後すぐに結婚し、専業主婦として20年にわたる子育てと介護のダブルケアを経験した川田さん。「義母を見送った直後に離婚を言い渡されたときは40歳。社会人経験ゼロの私は、働きたいのに働けない痛みを知りました」。それでも自分のできることをと模索し、地元・宇治の幼稚園や保育園で始めたのが、平成の寺子屋をコンセプトとする「川田道子式かきかた教室」です。これまで約37,000名の指導実績を誇る人気教室となり、平成2016年10月には、このビジネスモデルを多くの園や地域に普及したいと、日本チャレンジ株式会社を設立しました。

 

幼児期に正しい書き方、正しい鉛筆のもち方を身につけることは重要で、聞く・書く・読むの国語力はすべての学びの基礎となり、学習姿勢やコミュニケーション能力も育みます。また、園内で開講することは保護者の送迎負担を軽減し、放課後も子どもが園にいるという安心感を与えます。「かきかた教室」のさらなるポイントは、午後の短時間を活用できる仕事で、子育て経験がある女性チームに運営してもらっていること。「チームで運営すると、子どもの病気などで休むときにカバーしあえるなど、仕事を継続できるメリットがあります。先生になるための特別な資格はいりません。子育てしてきたことが立派なキャリアになるんです」。このような活動が幼児、保護者、地域雇用にとって価値があると評価され、川田さんはLEDのファイナリストに選ばれました。

 

「母親たちがつくる平成の寺子屋を通じて、子ども達には自己肯定感をもって何事にも積極的にチャレンジしてほしい」という想いで名付けた日本チャレンジ株式会社。教室で使用する、子どもが正しいもち方で美しい字がかけるようになる「京都かきかた鉛筆」(特許取得)や、「はね、はらい、むすび」を楽しく学べるキャラクター教材などの開発にも取り組んでいます。ユーモアに満ちた授業と、見守り・心に寄り添い・励ます独自の指導法で、子ども達の瞳が輝き、表情が明るくなるのを日々実感しながら、「この1年で着実に体制を整えます」とさらなる一歩を踏み出す川田さんです。

 

(先輩からのアドバイス)

ファイナリストになったことで、「がんばればできる」という自信につながりました。また、出会えた女性起業家のみなさんからは、よい刺激をいただいています。みなさんも挑戦する気持ちを忘れないで、チャレンジあるのみ!

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