栗本 恭子

ママが「働く」を学ぶ「コミュニティカレッジ」を中心とした地域活性化事業

株式会社Women's Future Center:奈良県

女性の起業や就業を支援する「コミュニティカレッジ」を奈良で実施

10年以上子育て支援のボランティアに携わり、ママ達のネットワークづくりをライフワークにする栗本さん。ママたちが集まって励まし合いながらスキルアップし、互いの子育てと仕事を応援する「Women’s Future Center(WFC)」を2014年4月に設立。ママ達が「働く」を学ぶコミュニティカレッジ事業として、「子連れOK交流会」「起業支援講座」「スキルアップ講座」などを開催し、女性の起業や就業を支援しています。「ママ達の自己肯定感を高めることが、究極の子育て支援だと考えています。自分の能力を活かすことがママの自信につながり、ママの気持ちが落ち着くと、どんな環境でも子どもは素直に育つ。そのためには、WFCのような場所が必要なんです」。

 

実は、栗本さんはLEDに2度応募しています。1回目は自力で挑戦して書類選考落ち。2回目は奈良県商工会連合などの指導を受け、差別化できる事業をピックアップして再挑戦。「ファイナリストに選ばれたときは、とてもうれしかった。その後は、日本政策金融公庫様から女性起業支援セミナーのパネラーとして呼んでいただいたご縁で大手新聞社の近畿面に掲載していただき、それを見た行政の方から事業を受注させていただくなど、仕事の幅がものすごく広がりました」。ソーシャルビジネスでありながら、行政との連携は難しいと思っていた栗本さんですが、LEDをきっかけに奈良県商工会連合会、奈良女子大学、日本政策金庫に民間として働きかけ、奈良の女性起業家ネットワークづくりも実現しました。

 

奈良県には優れた企業がたくさんありますが、情報発信が苦手だったり、ITに弱かったりして売上げが伸びていないところもあるとのこと。「これからは、地元の企業や商店と柔軟な働き方をしたい女性をコーディネートし、女性の感性やセンスで売上げアップに貢献できるネットワークをつくっていきたい」という栗本さん。子どもの成長や家族の環境によって女性の働くスタイルは大きく変わりますが、「ひとりではできないことも、グループで助けあうと実現できる仕事がある」と、時間をかけて女性一人ひとりに寄り添い、ともに壁を乗り越える生きた支援をめざしています。

 

(先輩からのアドバイス)

LEDは一見、華やかに見えるかもしれませんが、地に足をつけて事業に取り組みたいという人にどんどん応募してほしいです。応募者には、大阪産業創造館でビジネスプランの無料ブラッシュアップが受けられるなどの特典もありますよ。

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