中村 美保

不登校・障がいがある子どもたちのための就労支援プログラム

株式会社ファースト・ペングイン:大阪府

「児童発達支援・放課後デイサービス」で、子どもの個性と可能性を伸ばす

「療育」とは、障害のある子どもが社会的に自立できるように取り組む治療と教育。専門家チームが教育支援プログラムを通して一人ひとりの才能を引き出し、日常生活の適応能力を高め、就労や進学の実現をめざします。中村さんは、子ども向けの私塾を20年以上経営。胎教や幼児教育、特別支援教育、受験など幅広く関わるなかで数多くの教育支援プログラムを得ますが、一方で、いつまでも学校の一律教育に馴染めない多くの子どもたちを目の当たりにしてきました。そこで、受給者証をもつ0歳~18歳の子どもを対象にした「児童発達支援・放課後デイサービス」を運営。「国の認可を受けるデイサービスなら、安価で多くの子どもやその家族を支援できると考えたんです」。

「児童発達支援・放課後デイサービス」へのニーズの高さは実感するものの、情報を得られない人が多いと感じていたときにLEDを知り、「これにチャレンジすれば夢が叶うとピンときた」と話す中村さん。LEDをきっかけに、事業化促進支援事業やコンテストに応募しないかと声をかけてもらうことが多くなりました。ビジネスプラン発表のときは、中学生の息子さん、高校生の娘さんと一緒にレッドカーペットを歩きました。「なにかと多忙な母親だと漠然と思っていたようです。子どもが熱を出しても仕事に行くような(笑)。でも私のプレゼンを聞いて、自分が産んだ子も、産んでない子も、どちらも愛おしい存在だと思っていることが伝わったようです」。

今後は、各地に「児童発達支援・放課後等デイサービス」を開設し、子どもたちの経済的自立と地域のつながりを促すモデルケースの全国展開をめざします。そのためには、後継者の育成も欠かせません。多くの理解と支援を求め、受け手側のニーズに合う教育の選択があることを発信するために、インターネットラジオ「みぽりん先生の『ピンときてポン』」のパーソナリティも務める中村さん。ペンギンの群れから、仲間を救うために魚を求めて大海原に最初に飛びこむ勇敢な1羽のペンギン、社名の「ファースト・ペングイン」のように、今日も子どもたちの可能性を信じて果敢に挑戦し続けます。

(先輩からのアドバイス)
私はLEDに挑戦したことで、事業化促進支援事業やコンテストなどに応募する機会を得、着実に夢を前進させることができています。分野、年齢、起業経験を問わずに挑戦できるところがLEDの魅力。「ピン!」ときたら即行動することをおすすめします。

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