憧れの人と共有するリアルな体験が、こどもたちの夢を育てる
大阪・南堀江の「micia luxury(ミシアラグジュアリー)」は、こどもとマタニティーの撮影衣装の販売&レンタル専門店。起業のきっかけは、1歳になる娘さんの食物アレルギーで育児ノイローゼになっていたとき、気分転換のために訪れた姉夫婦が住む海外での出来事。現地の自由な育児に触れて気持ちがラクになっていたところ、女の子たちが妖精のような衣装で普通に歩く姿に直面。「すごく可愛いくて、自由だと思いました」。帰国後、思い描くこども服に出会えず、それならと自らお店をオープン。世界中から買い求めたベビーグッズ、マタニティーアイテムなどを撮影スタジオに販売し、一般の方にはレンタルで楽しんでいただくというスタイルです。さらには、撮影スタジオも併設しました。
全国で行う出張撮影会や、キッズファッションショーなどのイベントにも携わる嶋さん。そのなかで、大人の反応を気遣い、大人のモデルのように振る舞うこどもが多いことが気になりました。そして、「いまのこどもの夢は、1位がYoutuber。芸能人やスポーツ選手などにも親近感や憧れをもっています。例えば、アイドルならバックダンサーとして踊ったり、サッカー選手なら一緒にリフティングするなど、憧れの人と共有するリアルな体験がこどもの夢につながるようなイベントがしたい」と思うように。「利益の追求だけでなく、こどものことをちゃんと見ようよと伝えたかった」。この想いが、LEDのファイナリストつながりました。
シングルマザーでもある嶋さんは、出張のときは常に娘さんと一緒です。「10歳までにどれだけ成功体験を得るかで人生が変わると思うんです。娘は保育園のときに初めてステージを歩いたんですが、帰ってきたら内向きだった性格がとても明るくなっていた」という経験から、「こどもフェス」が開催されれば、オーディションを行うなど、継続性のあるものにしたいと考えています。これからも娘さんの成長に寄り添いながら、チャレンジを続けたいという嶋さん。最後に、「LEDがきっかけで広がりつつある人脈を、これからも大切にしていきたい」と話してくれました。
(先輩からのアドバイス)
人前に立つと息が上がってしまう私も、LEDのおかげで「慣れたらなんとかなる」という気持ちになれました。プレゼンも私が一番へたで棒読みだったんですが、熱意があれば伝わるものです。
エントリーシートには、「私だからできること」を突出して書いてください。