高尾 一美

「世界の壁をエコフレンドリーで塗り替える」

株式会社オプティマス:大阪府

機能性・おしゃれ・持続性をあわせもつ次世代塗料を世界に発信

現在、株式会社オプティマスで代表取締役を務める高尾さんは、高校・大学時代をアメリカで過ごし、現地の金融機関にインターンとして勤務。その後、東京のIT会社に勤めますが、実家からの要請で自社塗料の販売会社をタイで立ち上げ、軌道に乗せることに成功します。その間に、堺市の支援のもと大阪府立大学との連携で、遮熱塗料に光触媒を混ぜ合わせた「OPTIMUS(光触媒塗料)」を開発して特許を取得。OPTIMUSは、内装に塗れば室内の空気をきれいにして温度を保ち、外装に塗れば汚れを浮かせて落とす自浄作用がある次世代塗料。高尾さんは帰国して、OPTIMUSのブランディングと拡販に携わることを決意しました。

ビジネスプラン発表会では、「10年で売上げを50億円にして上場する」という大きな目標を掲げた高尾さん。発表会後は、目標に向けて数値化した計画を立てることができ、売り方の幅が広がったということです。「本社ショールームと東京オフィスを開設し、認知度アップのためにDIY向けの販売を始めました。いままでは、塗料だけをゼネコンやハウスメーカーに売ろうとしていましたが、OPTIMUSスタイルとして私が色を選択し、デザインから入っていく売り方を加えました」。モノの訴求だけでなく優れた機能をアピールして、OPTIMUSの機能を必要とする老人ホームや病院、幼稚園へと、塗装を含めた契約がつぎつぎと決まっています。

「商談では緊張することがない」という高尾さんですが、「さまざまな人が見ているなかでのLED関西のプレゼンは、とても緊張しました。自分の違う面を知れたし、ファイナリストに選ばれたことで、責任感とスピード感が生まれた」とのこと。また、「サポート企業様のおかげで、プレゼンの場を増やしていただきました」と、感謝も忘れません。10年後の目標達成のために、現在は5年後の中期計画の数字の到達を目指して着実に動き、OPTIMUSの認知度アップをはかっています。「OPTIMUSをグローバルブランドにする」というさらなる目標を掲げる高尾さん。夢に向かって邁進する日々を送っています。

(先輩からのアドバイス)
「自分の目指すものがビジネスプラン発表会で認められて自信がつき、その後の周りからの期待に度胸がつく。これがLED関西の醍醐味です。コンテストなんて意味あるの? なんて思っていましたが、挑戦して本当に良かった。ファイナリストになった自分を、ぜひ楽しみにしてください」

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