金城 貞美

やりたいことの見つからなかった
派遣の私が、子育てママを率いて
全国展開へ

株式会社ベイルインテリア:大阪府

インテリアと整理収納を融合したワンランク上の空間提供で、株式公開をめざす

結婚を機にハウスメーカーを退職した金城さん。その後、派遣・契約社員をわたり歩くなかで、30歳でやりたいことを見つけ、40歳で会社を設立することを決意。興味をもったインテリアを学びたいと、育児とフルタイムの仕事をしながら2年間スクールに通います。インテリア販売店、インテリア事務所へと転職して経験を積むうちに、自分の力で挑戦したくなり2009年に独立。目標通り、40歳を迎える2014年に法人化を果たしたのが「ベイルインテリア」です。個人向けには、インテリアコーディネートや整理収納アドバイス、法人向けには、モデルルーム・モデルハウスの企画、収納家具の商品開発、ホテルやリノベーション物件のインテリアコーディネートからセミナーや各種講演まで行っています。

「ファイナリストになったのが法人化1期目の決算前。その後売上げは倍々に増え、今期4期目は1億円を見込んでいます」と、順調な金城さん。正社員を雇用し、東京にもスタッフを配置するなど組織化を進めています。当初は7割が個人向け、3割が法人向けだった事業比率が、現在は8割が法人向けになりました。「ベイルインテリア」の強みは、プラン作成から施工、家具の発注納品までワンストップで行えるところ。民泊、福祉設、商業施設など、仕事の範囲は制限なく広がります。得意の整理収納に関しては、企業への5Sのコンサルタントなどでも継続。インテリアと整理収納を融合させた、ワンランク上の空間提供をめざしています。

「これからも、いろんな方の心を打つ感動空間を提供していきたい。そのために、一つ一つの仕事に丁寧に取り組みたい」と話す金城さん。「4期目で1億」「5期目で3億」いう売上げ達成目標は計画通りに進ん
でおり、IPO(株式公開)という目標に近づいてきました。「コネもお金もないところから、自分なりにブランディングやサービス内容を熟考してコツコツ進んできました。ご協力、ご支援いただいてきたことを謙虚に受けとめ、ようやく0が1になってきたところ。女性はなかなか数字に換算できないところがありますが、私は数字にこだわりたい」と力強く前進します。

(先輩からのアドバイス)
自分が思い描くビジネスにきちんと向き合い、ゴールをどこに設定するのかが、成功のカギだと私は思っています。
スタートラインは人それぞれですが、女性起業家がともに切磋琢磨することで、大阪、そして関西が元気になればうれしいです。

戻る STORY