
■起業のきっかけは?
起業のきっかけになった要因はいくつかあります。
日本で企業に勤めていると、「定年」という制度により、ある時期が来れば仕事を離れなければならなりません。私は、会社からそのワードが出始めたとき、その年齢でキャリアを完全に終了するイメージが湧かず、生涯現役で仕事を続けるためにどうしたら良いかを考えるようになりました。
私と同じように定年後の人生に悩む女性が少なくない、という状況を、打破する「何か」が必要だと思っていたところに、当時ブームになった「メタバース」と出会いました。年齢や性別、肩書きなどが影響されず自分らしくいられる場所でさまざまな人たちと出会い、一気に活動領域が拡がりました。
その流れで初心者女性のためのメタバース活用コミュニティを立ち上げたのですが、メンバーがメタバースという新しいテクノロジーに目を輝かせるのを見て、メタバースの可能性をあらためて実感することになりました。しかし「定年制度による経験・スキルの社会的埋蔵資源化」という社会課題を解決するためには、内輪の活動だけで留まるのではなく、事業化して広げることが必要ではないか、と、起業することを考え始めました。
■LED関西に応募したきっかけは?
たまたまDISCOVER MYSELFのイベントに参加する機会があり、ビジネスプラン発表会があることを知りました。事業の骨子を整理する機会と思い、まずはエントリーシートを書いてみようと思ったのがきっかけです。
■LED関西ファイナリストになってから
まず一番大きなことは、会社を退職し法人を立ち上げたことです。エントリーシートを書く時点では、起業は未だもう少し先と考えていましたが、DOORSをはじめとするプログラムが進む中では、事業内容と真剣に向き合う作業が求められました。そういった中で事業の解像度を上げていくことにより、起業への軸足が定まる流れになりました。また、ファイナリストになってからは、各所で「ファイナリストの方」と紹介頂くことが多くなり、その影響力に驚いています。
■LED関西応募を考えている方へメッセージ
LED関西は、ファイナリストになることだけが目的ではなく、その過程にこそ多くの機会と学びがあると思っています。私自身、エントリーシートは数十回書き直しを重ね、ピッチ資料も数えきれないほどのバージョンを作り直しました。その過程で、ビジョンや顧客の選定など弱いところなどに修正をかけていくことが、事業計画の土台を補強していくことになっていったと感じています。まずは「エントリーシートを完成させてみる」を目標に、一歩踏み出してみるのも良いかと思います。
■御社のHPなどのリンク